すべてのブロガーにおすすめしたい本
ブロガーの必読図書とも名高い「新しい文章の教室 唐木元」をとうとう読みました。著者はコミックナタリー、初代編集長の唐木元さんです。ブロガーや書くことを仕事にしている方は、一回は読んでおいてもいいかもしれません。
文章を書くコツを、フェーズごとに5つの章にわけて書かれており、今回は一章ずつピックアップしてお届けします。
どうだった、この本は。参考になったかな。
こりゃすべてのブロガー、いや文章書く人におすすめの本だね
もじふく的には、タメになったねー
タメになったよー
こちらの本は、初心者ブロガー界隈で割と話題になっていたので、「避けては通れないな」と思い、手にとりました。
もしかして読まなかったら、これまでと同じ、若干読みにくい文章を書き続けていたんじゃないかと、少し冷や汗を書きました。
これから文章で仕事していこうと考えている方、自分の文章に不安がある方は、一読おすすめします。
「新しい文章の教室」を読んだ後、書いた記事がTwitterでたくさん方たちの目にとまったようで、初めてブックマークしていただきました↓↓
書き方って大事だね。ほんと。
あらすじ
月3000本以上の記事を配信している、ポップカルチャーのニュースサイト「ナタリー」。
今回、5つのフェーズにわけて、文章のコツが紹介されています。その中で、「これが一番大事かな」という独断と偏見でピックアップし、体験を交えてまとめましたので、カフェタイムにでもご覧ください。
第1章 書く前に準備する
第2章 読み返して直す
第3章 もっと明快に
第4章 もっとスムーズ
第5章 読んでもらう工夫
はい、ではいってみましょ
第1章 良い文章とは完読される文章
よい文章の定義なんて、考えたことありますか?
小難しく書かれてる文章、びっちり漢字で真っ黒になっている文章がよい文章だと、私は勘違いしていました。
書く人は、一度は考えたほうがいい「良い文章とはなにか」
実は私もこの大事な問いをあまり深く考えてこなかったことに気づきました。
著者が主催する「唐木ゼミ」では、かならずこの問いから始まります。
それは、「最後まで読んでもらえる文章」
すごく明快な答えです。
最後まで読んでもらうには、結構なハードルがあります。
どんな読者が、何を目的で訪れ、記事を読もうとしたか。
いろいろなテクニックはありますが、まずはこれを意識すれば、いろんな改善点がみつかります。
見出しから、訪れて、ちゃんと知りたいことに、たどり着けたか。
途中、「イラっ」とするポイントはなかったか。まずは自分が読んでいてどう感じたか。
そこを意識して腕を磨けば、印象がよくなり、他の記事も読んでもらえるかもしれません。
大事なことって、結構シンプルなんですよね。
第2章 ひとつの文で欲張らないこと
ひとつの文「。」で終わるまでに、情報をいろいろ詰め込むと、読み手には響かないし、頭にも残りにくいです。
基本のスタイルは「一文一義」が原則。
情報を一つずつ小分けにしてあげると、読み手の負荷が減らせて印象がよくなります。
私は趣味で彫刻をしており、いいモチーフを思いついたので、意気揚々と先生に相談しました。
当然、喜んでもらえると思っていました。
私 「次は、観音様がロケットランチャー構えてる姿を彫りたいのですが・・」
先生 「・・・・ロケットランチャー(笑)? 出オチです。最初からどんな彫刻なのかわかってしまう。彫っている途中で飽きますよ。」
かなりショックでした。絶対いいアイディアだと思っていたからです。
確かに、情報量が多いと、見ている方は、何も感じないでしょう。
上手な彫刻は「上手だな、次…」、上手じゃない彫刻は「なんだろなこれは」で、印象にも残らないかもしれません。
料理研究家の土井義春先生は言います「もうね、みそ汁はね、味噌といてお湯いれたら、それでええんですわー。なーんもいらん。」
だいぶ話がそれましたが・・・・一文はシンプルにすべし、が鉄則です。
このあと自分の文章見返したら、詰め込み過ぎでした。
第3章 かかり受けの距離を近づける
「かかり受け」の距離を近づける。
ちょっと何言ってるかわからないぜ、と思いますが、
あえて、ピックアップしたのは、「結構重要なのでは」と思うからです。
私は特に苦手な分野です。
今なお苦手で、一発できれいな文章を書けた試しがありません。
これのせいで、なんとなく上司の評価が低い気がします(笑)。
その反面、何が言いたいかわからない人の発言の意味をくみ取るのは早いです。
ですので、おじいちゃん・おばあちゃん、小さい子の要求を瞬時に理解できます(笑)。これは自慢できる能力です(笑)。
係り受けとは
「主語と述語」・「修飾語と被修飾語」の関係性のことです。
英語で文章を作っていても、主語と動詞、はたまた形容詞(修飾することば)と被修飾語が遠くに配置されていると意味がわかりずらくなります。
日本語だと、多少文章が読みづらくても、空気や雰囲気、それぞれの能力で意味をとってくれます。
しかし他の言語では勘違い、トラブルの原因になります。
意図せず、誤読され、炎上の引き金になるかもしれません。
私は、図解で理解するタイプなので、事象や空気を読み取るのは結構たけていますが、文章を読み解く能力は低いと実感しています。
文章の塊、遠目で真っ黒い文章は毛嫌いしてしまうので、読みたいけど堅苦しそうな本は、第三者のレビューから入ります。
文章を構成するとき、この「かかり受けの距離を近づける」だけで、理解がスムーズになり、印象もよくなります。
文章を誤って理解されないためには、主語と述語は近くに、修飾語と、被修飾語は近くに置きましょう。それが基本です。
第4章 わからないことは一言でも書いてはダメ。
ほんとこれ。
読み手のレベルは様々なので、それが「初心者向け」なのか、「中級・上級者向け」なのか、最初に示して置ければ、行く道を間違わないですみます。
教えを乞うのは、圧倒的に初心者が多いので、「わからない言葉」が出現した時点で、読み手はそっと離れてしまいます。
「完読される文章」を念頭に、読み手のレベルを意識して書きましょう。
一つ目に事実を伝えるサービスのこころ、
二つ目に、リスクマネジメントの観点において、知ったかぶりは絶対にしないことです。
知らない言葉を記事にするときは、必ず検索などして概要だけでもしっておきましょう。
自分の文章がこれをちゃんとやれているとは、よー言わんけどね。
勉強効率を上げるなら、8割わかり、2割理解できない文章がベスト
ちなみに、読書などで、勉強効率を上げるには、自分にあったレベルで入る必要があります。
8割の内容がわかり、2~3割が理解できない文章や、ドリルが一番効率よく自分のレベルを上げてくれます。
1ページ読んで、サンドイッチマンの富澤さんバリに
「何いってるか、わかんない」
となった場合は、そっとやさしく本を閉じましょう。
大人になってから、「小学生に教える・・・・」とか、「サルでもわかるホニャララ・・・」なんて恥ずかしいから買えないわ!と思うかもしれませんが、そこはおとなしく自分のレベルを知りましょう。
その分野で高みに上るためには大事なことです。
たとえ大勢がすすめる本でも、あなた自身が内容を理解できない場合は、おとなしく「サルでもわかる系」をこっそり数冊読みましょう。
それだけで専門家気どりになれます。
第5章 数字を入れるとこなれ感が増す
日付、年代、時間、数量、個数、大きさ、価格など、数字で表現できる箇所は、できるだけ具体的な数字を入れた方が、具体性が増して、訴求力(人にうったえる力)が上がります。
その反面、間違いには、気を付けましょう。
しかし数字は説得力があります。見ている方にも、定量的な数字があれば、あなたの記事を読んでよかったと、メリットを感じますので、意識すると良いかと思います。
若干、耳がいたいです・・・・
新しい文章の教室を読んで まとめ
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
私の取柄は本を読むこと。話題本のエッセンスを、ささっと2~3分で皆様にお届けできれば、本望でございます。
読書は身を助ける。
私はこの本を読んでから、自分の文章が少しわかりやすくなりました。
ではまとめです。
良い文章とは完読される文章
ひとつの文で欲張らない
かかり受けの距離を近づける
わからないことは一言でも書いてはいけない
数字を入れるとこなれ感が増す
沢山本を読む人は、移動時間にアマゾンのAudibleで読み聞かせしてもらうと、ラジオ感覚で内容を聞くことができます。
漢字が多くて真っ黒な文章、読みたいけど疲れるな、と思ったら試してもいいかもしれません。↓↓
ではまた、次回の書評でおあいしましょ。ふくふくでした。
伝わらないことは、存在しないことと同じ。「バナナの魅力を100文字で伝えてください」のレビューを書きました。 続きを見る
【感想&書評】「バナナの魅力を100文字で伝えてください」を読んでみた。